インドネシアが日本に高速鉄道で挑戦

動画リンク:
https://youtu.be/xc6PR_CppwA?si=VnBqJOvjyboRReYD

インドネシアが提案してきた高速鉄道の延伸プロジェクトについて語る前に、これまでの関係性を軽く触れたいと思います。インドネシアと日本の間の関係は、長い間、緊密でしたが、これまでに何度か、信頼を裏切られてきました。これの象徴が、高速鉄道のプロジェクトです。

このプロジェクトは、インドネシアの首都ジャカルタとバンドンを結ぶためのもので、日本の技術者たちは2008年から現地で調査に協力。そして、2014年には、日本国際協力機構が本格的に事業化に着手しました。

しかし、ここで問題が生じます。中国が「一帯一路」政策の一環として、このプロジェクトに参入。「インドネシアに負担をかけず、全額融資する」と提案しました。中国の提案は、日本のものとほぼ同じ内容で、インドネシア政府高官に賄賂を渡して、プロジェクトを奪ったのです。

理念や倫理を重んじるならば、インドネシアはこのような中国の提案を断るべきでした。しかしこの提案にインドネシアは応じ、日本のプロジェクトから中国に切り替えました。

当初の計画では、この高速鉄道は2019年に開通する予定でしたが、工事の遅れや予算の増加により、開通は2023年10月に延期されました。しかも、8月の試運転は突然中止に。このプロジェクトの未来は不透明です。

これについての詳しい解説と、日本とインドネシア、そして中国の複雑な関係性について深く探りたいと思います。

日本が当初提案したこのプロジェクトでは、建設費用が50兆ルピア、つまり約4800億円だったのですが、中国が実際に手掛けたプロジェクトの費用は、なんと約1兆800億円と見積もられています。はじめは、全額を中国が負担する、とのことでしたが、結局、インドネシアも国のお金、国庫からお金を出す必要が出てきたのです。これは、結局のところ、中国がプロジェクトを請け負った結果、当初の見積もりから倍以上のコストがかかり、しかも4年以上もの遅れが出たというわけです。

さらに、予定されている運賃も、片道で最大35万ルピア、つまり約3200円とされています。これは、インドネシア国民の1週間の平均収入の約4分の1です。この金額を日本の平均サラリーマンの収入、約1週間に9万円に置き換えてみると、約2万円ちょっとという計算になります。このプロジェクトが進むと、日本でいう2万円ちょっとの運賃で移動できる距離が、インドネシアでも実現するわけです。

しかし、このプロジェクトの路線は、日本の東京駅から静岡駅までの距離よりも短いので、高額な運賃が少し不合理に感じられるかもしれません。それでも、これはインドネシア政府が選んだ道なので、彼らの判断に任せるしかありません。

そして、インドネシア政府はさらに、この高速鉄道の路線を延長する計画を立てています。初めのプロジェクトでは、全長が142キロ程度で、これは東京駅から静岡駅よりも短い距離です。新しい計画では、インドネシアの第2の都市スラバヤまで路線を延長し、全長を700キロにまで伸ばす予定です。これは、日本でいう東京駅から大阪駅までの約550キロよりも、はるかに長い距離です。

この計画が進めば、インドネシアの交通網が大きく発展する可能性がありますが、その一方で、プロジェクトの費用や運賃の高さなど、様々な問題も含まれています。

インドネシアの高速鉄道プロジェクトは、初めから多くの国際的な注目を集めていました。インドネシア政府は、日本にもこのプロジェクトへの参加を期待していましたが、様々な理由から、日本はこれを断ってしまったのです。この背後には、様々な複雑な事情が絡んでいます。

まず、日本がこのプロジェクトへの参加を望まない理由として、香港メディアは、一つのプロジェクトに複数の国が関与することで生じる複雑さを指摘しています。特に、中国が先行して建設した部分との連携が必要となるため、そこには多くの困難が伴います。何もかもが異なる、複数の国の技術やシステムを一つのプロジェクトでうまく組み合わせることは、非常に大変なことです。

志方敬之氏は、このプロジェクトに参加することが、「日本の新幹線ブランド」の評価を下げる可能性があるとも指摘しています。新幹線は、日本の高度な技術と信頼性の象徴です。そのため、プロジェクトがうまくいかなかった場合、その影響を受けるのは、新幹線のブランドイメージ自体です。

さらに、プロジェクトへの参加は、ビジネスとしても合理的でなければならない。これには、冷静かつ明晰な判断が必要で、多くのリスクと課題が伴います。それに加えて、日本の民間企業も、そのビジネスモデルやリスク管理の観点から、このプロジェクトに参加するかどうかを慎重に評価しなければなりません。

ンドネシアでの高速鉄道プロジェクトの延長に関するこれらの報道や見解から、国際協力の難しさや、国々の利害の複雑さが垣間見えます。技術の違い、価値観の違い、利益の違い。これらすべてが絡み合い、国際的な大規模プロジェクトを進めるのは容易ではないという事実を、私たちは理解する必要があります。インドネシアの高速鉄道プロジェクトが今後どのように進展するのか、今後の動向に注目が集まります。

現在、日本とインドネシアの間には、相当に複雑な状況が展開しています。これは、インドネシアの高速鉄道プロジェクトに、日本が参加する意向を示していないからです。では、何故、日本が参加を控えるのでしょうか。そこには様々な要因や背景が存在しています。

インタビューでの発言を解析すると、日本は一度、中国を選択したインドネシアに対して、深い不信感を抱いています。「一度裏切られたら、二度と信じない」というのが、日本の企業たちの現在のスタンスです。これには、「新幹線」という、日本が世界に誇るブランドの評価を守るという重大な理由も含まれています。

このプロジェクトがうまく進行しなかった場合、それが新幹線ブランドに与えるダメージは計り知れないものになるでしょう。この点を踏まえると、日本が慎重な態度を取っているのも、納得がいくでしょう。

しかし、インドネシアの行動を見る限り、彼らが日本を軽視している印象を受けます。これまでの経緯を考えると、日本が拒否の姿勢を強めているのも、納得がいく話です。日本とインドネシアの間の関係性は、これによってさらに微妙なものとなります。

さらに、インドネシアは、銅の輸出に関しても日本を困らせています。インドネシアは、日本にとって重要な銅の輸入国でありますが、最近、この銅の海外への輸出を停止すると宣言しました。これには、インドネシア国内に海外企業の銅加工場を設置するという目論見が見え隠れします。この突然の発表に、日本は大きな困惑を感じています。結果として、日本は他の国からの輸入を考えていますが、これにもまた多くの困難が伴います。

日本とインドネシアの関係は、これまで何度も紆余曲折を経ています。インドネシアの意図的な裏切り行為が、日本の企業や政府を憤らせています。こうした状況下での、新たなビジネスの提案や協力の申し出は、非常に困難なものとなっています。

一般の人々からも、この問題について多くの声が上がっています。「新幹線の技術は世界一。中国の基準に合わせることで、その品質や安全性が損なわれるのは避けなければならない」という意見も多く見受けられます。台湾で新幹線が導入された際にも、些細な変更で運行に支障が出た経緯があります。これを考えると、日本の技術と他国の技術の組み合わせは、より慎重に検討しなければなりません。

中国が担当している高速鉄道は、今もまだ一度も運行開始できていません。それなのに、日本が地元の鉄道線を向上させると、中国の評判が傷つくことになります。これが、インドネシアのプロジェクトから日本を排除しようとする背後の理由かもしれませんね。

中国の行動を見てみると、そのプロジェクトに参加することはリスクが多いと感じます。未来に何が起きるか、予測すらできません。だから、日本はこのプロジェクトへの参加を避けるべきです。

台湾もかつて、高速鉄道プロジェクトの入札で日本とフランスを競わせましたが、技術力の劣る中国を選ばなかった。インドネシアも同様に慎重に選ぶべきでした。今、日本は世界中で数多くのプロジェクトに取り組んでいます。特に、新幹線の技術をアメリカやインドなど他の国にも展開しています。

インドネシアとの取引には慎重になるべきです。何度も約束を破ってきた彼らにこれ以上信用はできません。特に、ジョコ大統領の政権下では、裏切りが続いています。一度裏切られたら、それが続くことが多いです。

中国が建設した部分で問題が発生した時、日本はそれをどうにかする術を持っていません。だから、延長プロジェクトには参加すべきではないのです。インドネシアは立地が良いとはいえ、振る舞いが無礼すぎます。世界から孤立するリスクがあります。

日本はこれからも他国との協力を深めていくべきですが、相手国が信頼できるかどうかをしっかりと見極める必要があります。無責任な国々との連携は、我々にとって大きなリスクとなりうるのです。

来年の10月までには、話題のインドネシアの高速鉄道プロジェクトは一段落するみたいですね。それまでに日本がこのプロジェクトに関与するかどうかは慎重に見極めなければなりません。もし、関与すれば、そのプロジェクトは延長工事だけにとどまらない可能性があります。既存の問題も解決しなければならなくなるかもしれません。

しかし、日本がこのプロジェクトを受けることは難しいでしょう。なぜなら、中国が過去に受けた142キロの路線ですら、4年以上も遅れて完成したからです。この新しいプロジェクトは700キロを超える距離があるため、完成までに10年以上かかる可能性があります。

さらに加えて、現在の中国経済は大きな危機に直面しています。人民元の価値も大きく下がっていて、中国が手がけてきた海外プロジェクトの多くが停滞する危険性があります。これらの問題から、中国も今回のプロジェクトには関与しない可能性があります。

これらを踏まえると、インドネシアが高速鉄道を計画したのは時期尚早だったのかもしれませんね。皆さんは、この問題に日本がどう対応すべきか、どう思いますか?ぜひ、意見や感想をコメントで教えてください。

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