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皆さんは「経済大国・中国」というイメージを持っているかと思います。数十年前から、中国は経済発展を続け、アメリカと肩を並べる存在となってきました。しかしこのところ、その勢いに陰りが見え始めています。
なぜなら、かつては米国との取引が中国経済の大きな柱でしたが、最近はその取引量が減少傾向にあるからです。具体的な数字を見てみましょう。以前、中国は米国の最大の貿易相手国でした。しかし、最新のデータによれば、中国はメキシコやカナダに抜かれて、第3位へとランクダウンしています。また、米国はインドや東南アジアとの取引を強化しており、それに伴って米国と中国との経済関係が希薄になってきているのです。
このような変化の背景には、米中間の緊張関係が影響しています。この緊張感は、貿易にも影響を及ぼしています。米商務省の最新報告を見ても、米国が中国から輸入する商品の割合が減少していることが明らかになっています。特に注目すべきは、電子機器というカテゴリーです。これは中国の重要な輸出商品の一つであり、その輸入割合が大きく下がっているのです。
それでは、なぜ米国と中国の経済関係がこのように変動しているのでしょうか。これには様々な要因が考えられますが、その中でも主要な点として、政治的な緊張や経済政策の変化、そして新たな貿易パートナーの探求が挙げられます。
そして、中国の輸出は、最近ではアメリカだけでなく、欧州やASEANといった地域にも減少しています。具体的には、それぞれ21%もの大幅な減少が見られるんです。でも、その分、中国の商品が買われる場所が変わってきたようで、ロシアとの取引が増えているんです。制裁を受けているロシアが、中国からの商品をたくさん求めているため、中国のロシアへの輸出は52%増加しているのです。この増加がなければ、中国の経済はもっと厳しい状況になっていたかもしれません。
それでは、なぜ中国の経済がこうも厳しい状態になっているのか、背後にある要因を探ってみましょう。
実は、アメリカが中国に対していくつかの制裁を実施していることが大きく関係しています。2018年、トランプ前大統領の下で、中国製品に高い関税、つまり税金をかける政策が始まりました。この政策によって、中国製品がアメリカで売られる際の価格が上がり、売り上げが減少し、中国の経済に打撃を与える結果となりました。さらに、2019年には、さらに多くの中国製品にこの高い関税が適用されるようになりました。そして、2021年に就任したバイデン大統領も、この政策を継続。さらに、彼は中国の軍事技術に関連する部品の輸出制限を強化したり、中国の先端技術に対する投資を制限するなど、さまざまな手段で中国にプレッシャーをかけています。
このようなアメリカの政策の影響で、中国が製造している電子機器などの製品は、アメリカから輸入している部品に大きく依存しているため、生産や輸出に大きな影響が出ています。しかし、アメリカとの関係だけが問題ではありません。中国の内政にも問題があり、中国共産党の政策や習近平主席の強権的な統治が、国際的な信用を失わせ、経済的にも中国が孤立してしまっているのです。
中国がこれまでの経済成長モデルで成功してきたのは、低いコストで製品を作ることができたからです。言い換えれば、中国の工場で働く人たちが、他の国と比べて安い給料で働いていたので、商品を安く作ることができたんですね。
しかし、最近のデータを見ると、中国の工場での給料が急速に上がってきています。例えば、中国国家統計局によると、都市部の労働者の給料は、この5年で毎年約8.6%も増えているんです。これは、例えばアメリカの給料の上昇率の2倍近くもあります。この結果として、中国で作られる商品の価格も上がってきてしまいます。
このような状況の中、世界の大手企業は、もっとコストが安い国を探して、その国に工場を作ったり投資を始めています。具体的には、ベトナムやフィリピン、インドネシア、メキシコなどの国々です。これは、これまで中国が得意としてきた輸出の部分が、他の国に移っていく大きな兆しとも言えます。
更に言うと、中国の経済は外国からの注文に頼っていましたが、その方法はもう効かなくなってきています。要するに、外国からの注文だけでは、これからの中国の経済を支えるのは難しくなってきています。そこで、中国は国内で商品を買う消費を増やそうとしています。しかし、このような方針の変更は簡単ではありません。
地方の政府は、お金の問題で困っており、普通の役所や警察の人たちの給料が遅れていると言われています。不動産関連の会社も経営が難しく、倒産してしまう企業も増えてきています。このような不安定な状況の中で、中国の人々は銀行にお金を下ろしに行くなど、不安を感じています。
共産党政府は、国民の注意を他のことに向けさせるため、日本の問題などに文句を言って反日の気持ちを煽ることもしています。しかし、そのような方法もいつまで効果があるかはわかりません。将来的には、中国内部での問題や不満が大きくなり、国が困難な状況になる可能性も考えられます。
中国の現在の状況について、みなさんの間から様々な声が上がっています。たとえば「中国はもう世界の中心の工場じゃない。今は、東南アジアの国々と同じレベルになっているんじゃないか?」や、「中国は勝手なことをしすぎ。他の国との信頼関係が壊れてきている」という意見です。事実、日本の会社も、リスクをとって中国との取引を続けるのか、もしくは他の国との取引に移行するかを考える時期かもしれません。
習近平国家主席が3期目に入ってからの政策変更も話題です。彼は中国の過去の政策を賞賛していますが、これは中国の経済発展にとって良いことなのか、悪いことなのか、意見が分かれています。そして、最近は彼の周りの人たちも、彼の意見に賛成する人ばかりで、異なる意見を持つ専門家は離れているようです。これはちょっと、アメリカのトランプ政権時代に似ています。
中国の経済は大きな問題に直面しています。人口が多いため、失敗するとその影響も大きい。投資家たちはこのリスクを感じ取り、中国から離れているようです。また、技術面でも遅れをとっている。例えば、台湾の大手半導体メーカーTSMCが使用していた技術は、効率が悪いとして捨てられていましたが、中国はそれを使っています。これは、新しい技術への取り組みが遅れている証拠かもしれません。
これからの中国の未来はどうなるのか、分かりませんが、今のままでは困難な状況が続くかもしれません。日本も、その影響を受けないように、しっかりとした戦略を立てる必要があります。
近年、中国は世界の大きな工場のようになっていました。つまり、いろんな商品を作って、それを世界中に送ってきたんです。これが、中国の経済をどんどん成長させてきました。でも、徐々に中国で働く人たちの給料が上がったり、中国政府の政策が独自すぎるようになったため、この”世界の工場”としての役割が難しくなってきたんです。
驚くべきことに、中国の経済が苦しい中でも、国は軍事にたくさんのお金を使っています。これは、まるで国が大変な状況になる方向へ進んでいるように見えますね。
習近平主席は、中国のトップリーダーです。彼が本当に世界のトップになりたいと考えているのかはわからないけど、経済で稼いだお金を軍の力を強くするために使っていることは確かです。このため、多くの国々との関係が悪化しています。
「一帯一路」という中国の大きなプロジェクトも、最近問題になっています。イタリアというヨーロッパの国がこのプロジェクトから離れようとしているんです。中国が自分たちだけの利益を考えるあまり、他の国との関係がうまくいっていないようですね。
結局、中国が自分たちだけの利益ばかりを考えて行動を続ければ、経済がさらに苦しくなる可能性が高いです。